「取引先から受け取った手形や売掛金の支払いサイトが120日もある……」
「入金までの4ヶ月間、つなぎ資金がもたないのでファクタリングしたいけれど、こんなに長いサイトでも対応してもらえるのだろうか?」
建設業や製造業などでは、支払いサイトが120日(約4ヶ月)といった長期の売掛債権も珍しくありません。
結論から言うと、支払いサイト120日の売掛金でもファクタリングは可能です。
ただし、一般的な30〜60日の債権に比べて審査が厳しくなったり、手数料が高くなったりするリスクがあります。
この記事では120日サイトの売掛金がファクタリング可能な理由やおすすめの優良業者、利用時の具体的な注意点について詳しく解説します。
支払いサイトが120日の売掛金でもファクタリングできる?
結論から申し上げますと、支払いサイトが120日の売掛金であってもファクタリング(現金化)は可能です。
ファクタリング会社における買取代金の支払いサイト上限は、おおむね「120日前後」に設定されているケースが多くあります。そのため120日以内であれば買取対象として取り扱っている業者が多数存在します。
特に製造業や建設業など、業種の構造上どうしても支払いサイトが長くなりやすい業界の売掛金については対応慣れしているファクタリング会社も豊富です。
支払いサイトが長いと審査が厳しくなる場合がある
支払いサイト(請求書を発行してから実際に現金が振り込まれるまでの期日)が長いと、ファクタリングの審査が厳しくなる理由は「未回収(倒産・トラブル)リスクが高まるから」です。
◎倒産・経営悪化のリスクが高まる
入金までの期間が30日から120日へと延びると、その4ヶ月間に取引先が倒産や業績悪化に陥るリスクが格段に高まります。
回収不能となる危険性が大きく膨らむため、審査が厳しくなります。
◎契約変更や相殺(トラブル)の発生率が上がる
入金までの時間が長いほど、その期間中にトラブルや商品の不具合が発生したり、取引先と売主の間で「別の取引との相殺」が生じるなど、予定通りに満額支払われないトラブルが起きやすくなります。
◎審査・条件にも影響がある
支払いサイトが長い売掛金は、審査において以下のような厳しい条件がつきやすくなります。
- 審査の通過率が落ちる(90日以内や120日以内が上限の会社も多い)
- 手数料率が高く設定される(リスクヘッジのため)
- 売掛先に対する信用度のハードルが一気に上がる
支払いサイトが長い売掛金は「お金を無事に回収できるかの不確定要素が多い」ため審査が厳しくなります。
120日などの長尺サイトを申請する場合は、上場企業や官公庁など「信用度が極めて高い売掛先」の請求書を選ぶことが審査をスムーズに通すコツです。
なぜ120日サイトの売掛金は審査が厳しくなるのか?
支払い期日までの「倒産・経営悪化」リスクが高まる
入金までの期間が120日(約4ヶ月)と長い場合、その間に売掛先(取引先)が業績不振に陥ったり倒産したりするリスクが格段に高まります。
買い取りから決済までの時間が長くなればなるほど、途中で予期せぬ不景気や資金繰りの悪化が起きる不確定要素が増えるためです。
ファクタリング会社は買い取った金額を回収できなくなる貸し倒れ損失を最も警戒します。
そのため通常(30〜60日サイト)の案件よりも売掛先の経営体力や信用格付け、過去の決済履歴をより厳格に精査せざるを得ず、審査のハードルが一気に跳ね上がります。
売掛金の未回収につながるトラブルが起こる可能性があるため
支払期日までの期間が長いと、納品後の商品やサービスに関するトラブルが発生する確率が高まります。
時間が経つにつれて「納品物に不具合が見つかった」「契約内容の認識にズレがあった」などのクレームが生じ、売掛先から代金の減額や支払い保留を主張されるリスクが増えるためです。
また期間中に別の取引が発生して買掛金と相殺処理されてしまうケースもあります。
このように当初の予定通りに満額が回収できなくなるトラブルが生じやすいため、ファクタリング会社は事前審査を慎重に行い、トラブルのリスクを厳しくチェックします。
売掛金を回収できるまで時間がかかるため
ファクタリング会社にとって、資金を投入してから回収できるまでの期間が長いことは資金効率(キャッシュフロー)の悪化を意味します。
120日サイトの場合、買い取りのために拠出した資金が4ヶ月間も拘束されるため、その間は他の取引へ資金を回すことができなくなります。
自社の資金繰りや運用コストの観点から見ても、長期の資金拘束はリスクと負担が大きい取引となります。
回収までのタイムラグが長い分、ファクタリング会社側も買い取りに対して慎重な姿勢をとらざるを得ず、結果として審査基準が厳しく設定される傾向にあります。
審査に時間がかかりやすい通っても条件が悪くなりやすい
120日サイトの売掛金は確認すべきリスク要因が多いため、通常の審査よりも慎重な精査が必要となり、結果が出るまでに時間がかかりやすくなります。
また仮に審査を通過できたとしても、回収不能リスクを相殺するために提示される契約条件が厳しくなるのが一般的です。
具体的には手数料率が相場より高く設定されたり、売掛金全体の70〜80%程度しか買わない「掛け目」が設定されるなど、買取条件が悪くなりやすい特徴があります。
審査を無事にクリアできたとしても、手元に残る資金が減ってしまう点に注意が必要です。
支払いサイトが長い債権におすすめのファクタリング業者
ビートレーディング
2012年の創業から10年以上の歴史を誇る「ビートレーディング」は、7.1万社を超える取引実績と累計1,550億円の買取額を誇る業界大手のファクタリングサービスです。
入金のスピード感が大きな強みで、買取額300万円未満であれば最短50分、300万円以上でも最短2時間という迅速な資金化を実現しています。提出書類は「入出金明細」と「売掛債権の証明書類」のわずか2点のみ。申込みから契約までWeb上で完結するため、余計な手間がかかりません。
手数料は4%〜12%とリーズナブルな水準に抑えられており、調達コストの軽減にも役立ちます。また、専任の女性オペレーターが親身に案内してくれる手厚いサポート体制があるため、ファクタリングの利用が初めての個人事業主やフリーランスでも安心して相談できます。
| 買取可能額 | 下限・ 上限なし |
| 手数料 | 4%〜12% |
| 入金スピード | 最短50分 |
| 取引形式 | 2社間/3社間 |
| 審査必要書類 | ・口座の入出金履歴(直近2か月分) ・売掛金に関する資料(請求書・契約書など) |
| 申し込み方法 |
オンライン/対面 |
| 運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
株式会社No.1
株式会社No.1は全国に拠点を展開しており「即日対応実績」「他社からの乗り換え実績」「リピート率」すべてにおいてNo.1を獲得している実績豊富なファクタリング会社です。
手数料は1%〜15%と業界でも非常に低水準で、他社と比較してもコストを抑えて資金調達できる点が大きな魅力です。さらに審査から契約、入金まで最短30分で完了するため、急な資金ニーズにも柔軟かつスピーディーに対応し、事業のキャッシュフロー改善を強力にサポートします。
また他社からの乗り換えに特化したサービスをはじめ、建設業や運送業に対応した専門的なサービス、フリーランス・個人事業主向けのサービスまで幅広く展開しており、業種や事業規模を問わず最適なファクタリングを提供しています。
| 買取可能額 | 20万円~5000万円 |
| 手数料 | 1%〜15% |
| 入金スピード | 最短30分 |
| 取引形式 | 2社間/3社間 |
| 審査必要書類 | ・過去直近の取引入金が確認できる書類(入金通帳・当座通帳・当座照合表) ・決算書直近二期分(勘定科目明細付で税務申告済みの捺印のあるもの) ・成因資料(請求書・発注書・納品書など) ・取引先企業との基本契約書(お持ちでない場合はご相談ください) |
| 申し込み方法 |
オンライン |
| 運営会社 | 株式会社 No.1 |
アクセルファクター
アクセルファクターは株式会社アクセルファクターが提供するファクタリングサービスで、大元はネクステージグループホールディングスに所属しており、安心・安全な運営体制が整っています。資金調達の専門家が選ぶ「安心して利用できるファクタリングサービスNo.1」にも認定されています。
※調査機関:日本マーケティングリサーチ機構(調査期間:2022年4月25日~2022年8月2日)
手数料は0.5%~8%と業界でも最低水準に抑えられており、来店や対面は不要で全てオンラインで手続き完結可能です。さらに申込から最短2時間で資金調達でき、審査通過率は 93.3%と高い実績を誇ります。
法人はもちろん個人事業主やフリーランスも利用でき、少額の売掛金からでも対応可能です。累計買取債権額は460億円突破、利用社数 20,000件以上と、信頼と実績のあるファクタリングサービスとして多くの事業者に選ばれています。
| 買取可能額 | 30万円〜上限なし |
| 手数料 | 0.5%〜8% |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| 取引形式 | 2社間 |
| 審査必要書類 | ・請求書などの売掛金額が確認できる書類 ・通帳3か月分の写し ・身分証明書 |
| 申し込み方法 |
オンライン |
| 運営会社 | 株式会社アクセルファクター |
トップ・マネジメント
トップ・マネジメントは2009年に設立されたファクタリングサービス企業で、創業15年のノウハウを活かし累計買取件数は65,000件以上に上る豊富な実績を誇ります。
手数料は2社間ファクタリングで3.5%~12.5%、3社間ファクタリングで0.5%~3.5%と業界平均よりも低水準で設定されており、最短即日での入金にも対応しています。買取可能額は30万円~3億円と幅広く、大口の資金ニーズにも柔軟に対応可能です。
加えて広告・IT企業向けの専門資金調達サービスや、専用バーチャル口座を使用する2.5社間ファクタリング「電ふぁく」、資金調達におけるデメリットを最小限に抑えた画期的なサービス 「ゼロファク」など、多彩なサービスを展開しています。
| 買取可能額 | 30万~3億円 |
| 手数料 | 0.5%〜12.5% |
| 入金スピード | 最短即日 |
| 取引形式 | 2社間/3社間 |
| 審査必要書類 | ・請求書(3〜6ヶ月の支払いサイト) ・事業主の本人確認書類 ・昨年度の決算書 ・・直近7ヶ月の入出金明細 |
| 運営会社 | 株式会社トップ・マネジメント |
OLTA(オルタ)
中小企業や個人事業主から絶大な支持を集める「OLTA(オルタ)」は、中小企業の経営者や個人事業主が選ぶオンライン型ファクタリングNo.1(※1)となってます。
利用者数は1万社を超え、三菱UFJ銀行をはじめとするメガバンクや数多くの地方銀行と提携。(※2)知名度の高さはもちろん、普段使いの金融機関と連携している抜群の安心感が選ばれる理由となっています。
最大の利点は上限9%に抑えられたリーズナブルな手数料。利益率が低い事業者でも費用負担を抑えた調達が可能です。さらに請求書全体だけでなく「一部だけの売却」にも対応しており、必要な分だけを無駄なく資金化できる柔軟性も備えています。
決算書や通帳データのアップロードだけで申込みでき、最短即日の振込にも対応。「手軽さ」「信頼性」「コストの安さ」のどれも妥協したくない方に打ってつけのサービスです。
※1:日本マーケティングリサーチ機構調べ(調査概要 : 2021年6月期_ブランドのイメージ調査)
※2:025年11月時点
| 買取可能額 | 下限・ 上限なし |
| 手数料 | 2%〜9% |
| 入金スピード | 最短即日 |
| 取引形式 | 2社間 |
| 審査必要書類 | ・昨年度の決算書一式 ・法人:貸借対照表、損益計算書、勘定科目明細 ・個人事業主:確定申告書の第一表 ・入出金明細 ・保有するすべての金融機関 ・口座直近4カ月分 ・売却予定の請求書 ・請求金額・入金日が確定済み ・入金日まで6営業日以上 |
| 申し込み方法 |
オンライン |
| 運営会社 | OLTA株式会社 |
支払いサイト120日の売掛金をファクタリングするメリット
入金を待たずに運転資金を確保できる
支払いサイトが120日の売掛金は売り上げが発生してから実際の現金が入るまで約4ヶ月間も待たされるため、その間の手元資金が圧迫されやすいのが大きな弱点です。
ファクタリングを活用すれば4ヶ月先の売掛金を最短即日〜数日以内に現金化できます。
人件費や家賃、仕入れ費用、外注費などの期日通り支払うべき運転資金を速やかに確保できるため、長期間の資金不足による黒字倒産リスクを回避できます。
必要なタイミングで即座に手元へ資金を補充できる利便性は、長期サイト案件を扱う事業者にとって絶大なメリットです。
借入以外の方法で資金繰りを改善できる
ファクタリングは自社が保有する売掛債権をファクタリング会社へ売却して早期現金化する「権利の譲渡(売買取引)」であり、銀行や金融機関からの「借入(融資)」とは異なります。
そのため利用しても貸借対照表上の負債(借入金)が増えることはなく、財務状況(オフバランス化)を健全に保つことができます。
信用情報機関に借り入れ履歴が残らないため、将来的な銀行融資の審査や他社との取引条件に悪影響を与えません。
追加の負債を抱えることなく、自社の権利を活用して安全に資金繰りを改善できる優れた資金調達手段です。
売掛先からの入金遅延リスクに備えやすくなる
支払いサイトが4ヶ月と長期間に及ぶ場合、その間に売掛先(取引先)の資金繰りが悪化し、予定されていた期日に支払いが遅れる「入金遅延」のリスクが高まります。
期日直前になって入金が遅れると自社の資金繰り計画が破綻してしまう危険がありますが、ファクタリングであらかじめ早期現金化しておけば売掛先都合による突発的な遅延トラブルに怯える心配がなくなります。
4ヶ月という長い待機期間中の資金繰り計画が非常にクリアになり、見通しの立った安定した事業運営を継続できるようになります。
売掛先の「倒産・未回収リスク」を完全に回避できる
日本のファクタリング契約は原則として「償還請求権なし(ノンリコース)」となっています。
万が一、ファクタリングで資金化した後に売掛先が倒産したり経営破綻して代金が回収できなくなったとしても、利用者が代わりに返金や弁済を行う責任は一切発生しません。
支払いサイトが120日もあると4ヶ月の間に取引先が倒産するリスクは決して低くありませんが、ファクタリングを利用することで未回収リスクをファクタリング会社へ完全に移転(ヘッジ)し、自社を連鎖倒産から守ることができます。
支払いサイト120日の売掛金をファクタリングするデメリット・注意点
手数料が高くなる可能性がある
120日サイトの売掛金における最大の注意点は、通常(30〜60日サイト)よりも手数料率が高く設定されやすい点です。
ファクタリング会社にとっては回収までの期間が長くなるほど、売掛先の倒産などによる貸し倒れリスクが増大します。
そのためリスクヘッジとして通常より高めの手数料率(一般的な2社間取引で10%〜18%程度)が適用される傾向があります。
売掛金の額面から差し引かれるコストが大きくなり、結果として口座へ振り込まれる手残りの現金が減ってしまう点に注意が必要です。
審査のハードルが上がる
支払期日までに4ヶ月もあると、その間に「売掛先の業績が悪化しないか」「納品物の不具合による減額トラブルが起きないか」など、不確定要素が多くなります。
ファクタリング会社は未回収リスクを回避するため、申込時の審査基準を通常より一段と厳しく設定します。
売売先の財務基盤や過去の決済履歴、過去の取引実績などを精密に調査されるため、提出書類が増えたり、審査を通過する難易度自体が高くなってしまうのが長尺サイト案件の大きな壁となります。
120日サイトの売掛金に対応していない業者もある
すべてのファクタリング会社が120日サイトの売掛金を買い取ってくれるわけではありません。
ファクタリング会社側にとっても長期間の資金拘束や未回収リスクは大きいため、自社のリスク管理規定として「取り扱い可能な支払いサイトは60日以内、または90日以内まで」と上限を設けている業者が多く存在します。
そのため120日という長尺案件に対応可能な優良業者を探し出して比較・選定する必要があり、通常の案件に比べて利用できる業者の選択肢が狭まります。
掛け目(買戻保証枠)が適用され満額買い取ってもらえない場合がある
回収不能リスクを抑えるため、売掛金額面に対する「掛け目(例:70%〜80%)」が設定されることがあります。
例えば1,000万円の売掛金に対して掛け目80%が設定されると、800万円分しか一度に現金化できず、残りの200万円分は実際に取引先から入金・清算されるまで留保されてしまいます。
全額がすぐに現金化できるわけではないため、資金計画を立てる際は「額面の何%が即座に手元に入るのか」を事前に確定見積もりで確認しておくことが大切です。
売掛先の信用力が審査に影響する
ファクタリングの審査では、売主(自分)ではなく「売掛先(取引先)の信用力」が最重要視されます。
特に120日という長期案件では4ヶ月後も変わらず支払いを履行できる安全性が問われるため、売掛先の規模や経営状態が直接審査結果に反映されます。
上場企業や官公庁、安定した大手企業であれば審査に通りやすくなりますが、設立間もない企業や個人事業主、業績が不安定な企業が売掛先の場合は審査で否決されたり極めて高い手数料を提示されるリスクが高まります。
2社間取引の場合、回収後の自社での「資金管理」が厳しくなる
取引先に知られない2社間取引の場合、4ヶ月後に取引先から自社口座へ売掛金が入金された後、それを速やかにファクタリング会社へ送金(精算)しなければなりません。
しかし4ヶ月という長い期間の間に自社の資金繰りが圧迫されると、入金された資金をうっかり別の支払いや事業資金へ使い込んでしまう(契約違反や横領となる)トラブルのリスクが高まります。
入金からファクタリング会社への送金まで、徹底した口座・資金管理を維持し続ける自制心が求められます。
支払いサイト120日でも審査通過率を上げる・入金額を減らさないコツ
必ず「2〜3社で相見積もり」を取る
1社だけで申し込むと、120日サイトであることを理由に相場より高い手数料を提示されても気づけず損をするリスクがあります。
事前に2〜3社の優良ファクタリング会社へ見積もり(査定)を依頼し、他社と比較検討している旨を伝えましょう。
業者間で競合意識が働き、手数料の引き下げや買取額の引き上げが期待できます。
見積もりを比較する際は、表面上の手数料率(%)だけでなく諸費用を差し引いたうえで最終的に自分の口座へ振り込まれる「手残りの絶対金額(〇〇万円)」で比較することが損をしない最大のコツです。
「売掛先(取引先)の信用度が高い請求書」を優先的に選ぶ
ファクタリングの審査で最も重視されるのは、売主ではなく「売掛先(取引先)が4ヶ月後も確実に支払えるか」という信用力です。
複数の120日サイトの請求書をお持ちの場合は、上場企業や官公庁、大企業、長年取引があって支払いに遅延がない取引先の請求書を優先的に選びましょう。
経営基盤が安定した優良企業の売掛金であれば、期間が長くても回収不能リスクが低いと評価されます。
その結果、審査通過率が跳ね上がるだけでなく、低リスク案件として適用される手数料率も大幅に安く抑えられます。
可能であれば「3社間ファクタリング」を選択する
取引先に知られない「2社間取引」は、回収リスクの高さから手数料相場が5%〜18%程度と高めに設定されます。
一方、取引先も契約に交える「3社間取引」であれば、取引先からファクタリング会社へ直接入金される仕組みになるためリスクが劇的に下がります。
その結果、120日サイトという長尺案件であっても手数料相場が1%〜9%程度まで大幅に引き下がります。
取引先との関係性に問題がなくファクタリングの利用を伝えられる状況であれば、3社間を選択することが手元に残る金額を最大化する一番の近道です。
取引の実態を示す「エビデンス(証拠書類)」を完璧に揃える
支払いサイトが長い案件ほど、ファクタリング会社は「架空請求」や「納品後の減額・相殺トラブル」を強く警戒します。
そのため、請求書だけでなく取引が正常に行われたことを証明するエビデンスを完璧に揃えて提出しましょう。
具体的には、基本契約書、発注書、納品書、検収書に加え、過去数ヶ月〜数年分にわたる通帳の入金履歴(継続取引の証明)をセットで用意します。
「トラブルがなく期日通りに満額入金される確実な取引だ」と客観的に証明できれば、審査は格段に通りやすくなり条件も良くなります。
「120日サイト・長期案件」の買取実績が豊富な会社を選ぶ
ファクタリング会社の中には、自社のリスク管理規定によって「取り扱い可能な支払いサイトは60日以内(または90日以内)」と上限を定めているところが少なくありません。
長尺非対応の業者に申し込むと無駄に審査落ちしてしまうため、公式ホームページ等で「120日サイト対応」「建設業や製造業などの長期売掛金歓迎」と明記している実績豊富な会社を選びましょう。
長期案件のノウハウを持つ優良業者であれば未回収リスクを適切に評価できるため、審査に通りやすく適正な手数料で買い取ってもらえます。
入金期日に余裕を持って申し込みを行う
「明日までにどうしても資金が必要だ」という切迫したスケジュールで申し込むと、審査で焦りが出るだけでなく業者側に足元を見られて高額な手数料や不利な条件を提示されても断れなくなります。
120日サイトの売掛金を資金化する際は、資金が必要になる1週間〜10日ほど前から余裕を持って手続きを開始しましょう。
タイムスケジュールに余裕があれば複数社の確定見積もりをじっくり比較でき、条件に納得がいかない場合でも強気に断って他社へ乗り換えることができるため、結果的に手残りを増やせます。
支払いサイト120日のファクタリングに関するよくある質問
そもそも支払いサイト120日って法律的に問題ないのですか?
原則として一般的な企業間のBtoB取引であれば、当事者同士の合意のもとで支払いサイトを120日に設定しても法律上の問題はありません。
しかし親事業者と下請事業者の取引に適用される「下請法」の対象となるケースでは注意が必要です。
下請法では給付を受領した日から「60日以内」のできるだけ短い期間内に下請代金を支払うことが義務付けられているため、120日サイトは違法(違反)となる可能性があります。
自社の取引が下請法に該当しないかを確認したうえで、安全にファクタリングを活用しましょう。
120日サイトの売掛金で即日現金化は可能ですか?
はい、即日現金化に対応したファクタリング業者を選べば可能です。
ただし通常の30〜60日サイトに比べて未回収リスクが高まるため、事前審査や書類確認が厳重になり、即日対応の難易度は上がります。
スムーズに即日完了させるためには過去の入金実績がわかる通帳明細や注文書、基本契約書といったエビデンスを事前に漏れなく準備しておくことが欠かせません。
またAI審査を導入しているオンライン完結型の業者を利用することで、より確実に即日現金化を狙えます。
売掛先に知られずにファクタリングを利用できますか?
はい、「2社間ファクタリング」を選択すれば取引先(売掛先)に知られることなく利用できます。
2社間取引は利用者とファクタリング業者の間のみで契約を結ぶため、売掛先へ承諾を得たり通知がいったりすることはありません。
一方売掛先も含めて契約する「3社間ファクタリング」は手数料が安くなるものの、必ず取引先の通知・承諾が必要となります。
取引先との信頼関係や今後の関係性を維持しながら秘密裏に資金調達したい場合は、2社間ファクタリングを選ぶのが賢明です。
「掛け目(買い取り率)」が設定されると、調達できる金額はどう変わりますか?
掛け目が設定されると、売買対象となる請求額の全額ではなく一定の割合(通常70〜90%程度)しか初回に現金化できなくなります。
例えば100万円の売掛金で掛け目80%(手数料10%)の場合、最初に手元に入るのは80万円から手数料を引いた72万円となります。
残りの20万円(留保金)は支払い期日に売掛先から無事に入金された後、利用者に清算・返金される仕組みです。
120日などの長尺案件ではリスクヘッジとして掛け目が設定されやすいため、初回の資金調達額を計算する際は注意が必要です。
売掛金の「一括売却」ではなく、一部だけ(分割して)買い取ってもらうことはできますか?
原則として、1枚の請求書(1つの売掛債権)の一部だけを分割して売却することはできません。
ファクタリングは「売掛債権という権利そのものを譲渡する契約」であるため、権利を不自然に分割すると未回収時の権利関係が複雑になり、トラブルの原因となるからです。
どうしても「必要な金額分だけ現金化したい」という場合は取引先への請求書を作成する段階で案件や納品ごとに分けて複数枚に発行しておき、そのうち必要な金額に相当する請求書だけを選んで申請するのが効果的な対処法です。
まとめ
支払いサイトが120日の売掛金であっても、ファクタリングを活用して素早く現金化することは十分に可能です。
ただし期日が先になる分、未回収リスクに伴い手数料が高くなる点や審査が慎重になる点には留意が必要です。
まずは長サイト債権の買い取り実績が豊富な優良業者に相談し、事前に明確な見積もりを取った上で利用を決定しましょう。










